Lords Luggage 訪問記 2023年8月(2)

2023年8月にオレゴン州ポートランドで行われたMADEを見るため、アメリカ(西海岸側)に約1ヶ月行ってきました。

ユージーン、ベンドそしてポートランドに約1週間づつ滞在。

ユージーンではBike Fridayを訪問。そちらの訪問記はこちら

次にベンドに行き、THE SALTY BOOBを訪問。そちらの訪問記はこちら

ポートランドではnomad patchesを訪問。そちらの訪問記はこちら

今回は、ポートランドで2軒目、Lords LuggageのStudio兼Shopに行ってきました。今回は後編です。前半はこちら

Andyが作成したオーダーフレームバッグ。もちろんWax Canvas

さて肝心なオーダーする商品。その頃私はフォーク用のバッグ(カーゴケージバッグ)を探しており、Lords Luggageのブースでも見ていました。

まずはフォークバッグを作って欲しい事をお願い。どうせなら既にあるものではなくアップデートしたものを。

貧弱な私のアイデアも入れてもらい、大きさ、キャンバスの厚みや自転車に取り付ける用のウェイビンテープ等を決めていきました。Lords LuggageはWax Canvasメインのブランドなので、素材はもちろんWax Canvas。

私の要望として、なるべく在庫をしている素材を使用して欲しい。そうすればAndyが余計なお金を使う事を減らせます。また限りある素材で作ろうとすると、色々と捻って考えられるかなと。

ちなみに私は通常、初回オーダーはオーナーにカラーを任せています。そうすることによってブランドのカラーを知ることができるからです。

そういった要望を伝えた結果、ボディのカラーはグレーに。トップの色で遊ぼうということで、このカラーはAndyに任せました。

せっかくなのでもう1種類欲しいところ。そう考えながらShopの中をうろうろしているとWALD137半分サイズのバッグを発見。これに私はピンときてしまいました。

使い勝手はWALD37をカバーするバッグにはかないません。

2個どうやって使うの?

いいんです。それは使う人が自由に考えてくれれば。だってハーフの大きさはかわいいんです。ちょっと日本の風呂敷のようにも見えます。需要があるかはあまり考えず、このバッグもオーダーすることに。

お店を続けていくためには商品が売れなければいけません。そのためには売れる商品が必要です。でもみんなが「これは売れるよ!」という商品ばかりではつまらないと思っています。

売れるものも必要ですが、それ以上にロマンのあるニッチなものを取り揃えたい。そのニッチさが誰かに響いて、手に取ってもらえたら嬉しい。なんせブリトーハウスは「人と被らない自転車バッグとリフレクター屋さん」ですから。

話が脱線しましたが、そうしてLords Luggageにオーダーする商品が決まりました。

伝え忘れるところでした。Andyは船舶業界、主にヨット関係の縫製業に長くおり、そのアイデアがパーツ選びや作りにも反映されています。

Andyは商品を作っている期間、進捗を彼のInstagram に上げてくれたり、私に写真や動画を送ってくれました。これらをブリトーハウスのInstagram にもあげるととても良い反応があり、これ以降にオーダーしたブランドには可能であればそういった素材を送ってもらうことにしました。もちろん私もワクワクすることができます。

届いた商品はどれも素晴らしいものであり、期待以上のものでした。チャコペンの跡があったりして、ハンドメイドの暖かさを感じてもらえるかと。

ただそれなりに高価な素材を使用しています。どうしても販売価格がそれなりになり、簡単に購入することは難しいと思います。なのでできればポップアップストア等で、実物を見てから考えて欲しいです。ポップアップストアには毎回なるべく持っていこうと思っています。

商品が日本に届いた後にAndyが「無名なブランドを信じてくれ、オーダーしてくれてありがとう」と。この言葉でLords Luggage、オーナーAndyの人柄が分かると思います。ポートランドに行かれる機会があればぜひLords LuggageのShopに遊びに行ってみてください。Lords Luggage、Andyの素敵な魅力にやられると思います。

長い文章にお付き合いいただき、ありがとうございました

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