投稿日:2023-12-16 | 最終更新日:2024-10-26
2023年8月、オレゴン州ポートランドで開催された「MADE」を見に、アメリカ西海岸を約1か月訪れました。
ユージーン、ベンド、ポートランドにそれぞれ約1週間滞在し、Bike FridayやTHE SALTY BOOB、nomad patches、そしてLords Luggageといったショップを訪問しました。
今回は、Lords LuggageのStudio兼Shopの訪問記後編です。前編はこちら。
さて肝心なオーダーする商品。その頃私はフォーク用のバッグ(カーゴケージバッグ)を探しており、Lords Luggageのブースでも見ていました。
まずはフォークバッグを作って欲しい事をお願い。どうせなら既にあるものではなくアップデートしたものを。
貧弱な私のアイデアも入れてもらい、大きさ、キャンバスの厚みや自転車に取り付ける用のウェイビンテープ等を決めていきました。Lords LuggageはWax Canvasメインのブランドなので、素材はもちろんWax Canvas。
私の要望として、なるべく在庫をしている素材を使用して欲しい。そうすればAndyが余計なお金を使う事を減らせます。また限りある素材で作ろうとすると、色々と捻って考えられるかなと。
ちなみに私は通常、初回オーダーはオーナーにカラーを任せています。そうすることによってブランドのカラーを知ることができるからです。
そういった要望を伝えた結果、ボディのカラーはグレーに。トップの色で遊ぼうということで、このカラーはAndyに任せました。
せっかくなのでもう1種類欲しいところ。そう考えながらShopの中をうろうろしているとWALD137半分サイズのバッグを発見。これに私はピンときてしまいました。
使い勝手はWALD37をカバーするバッグにはかないません。
2個どうやって使うの?
いいんです。それは使う人が自由に考えてくれれば。だってハーフの大きさはかわいいんです。ちょっと日本の風呂敷のようにも見えます。需要があるかはあまり考えず、このバッグもオーダーすることに。
お店を続けていくためには、商品が売れなければいけません。そのためには売れる商品が必要です。でもみんなが「これは売れるよ!」という商品ばかりではつまらないと思っています。
売れるものも必要ですが、それ以上にロマンのあるニッチなものを取り揃えたい。そのニッチさが誰かに響いて、手に取ってもらえたら嬉しい。人と被らない自転車バッグとリフレクターを展開するブランドとして、ロマンを感じさせる商品ラインナップを大切にしています。
話が脱線しましたが、そうしてLords Luggageにオーダーする商品が決まりました。
伝え忘れるところでした。Andyは船舶業界、主にヨット関係の縫製業に長くおり、そのアイデアがパーツ選びや作りにも反映されています。
ポートランドのスタジオでの制作過程は、AndyがInstagramに逐次アップしてくれたおかげで、私もワクワクしながら進行状況を確認できました。
完成したバッグにはハンドメイドの温もりを感じられるチャコペン跡も残され、期待を超えるクオリティでした。
商品が日本に届いた後にAndyが「無名なブランドを信じてくれ、オーダーしてくれてありがとう」と。この言葉でLords Luggage、オーナーAndyの人柄が分かると思います。ポートランドに行かれる機会があればぜひLords LuggageのShopに遊びに行ってみてください。Lords Luggage、Andyの素敵な魅力にやられると思います。
長い文章にお付き合いいただき、ありがとうございました
Lords Luggageの商品はこちら。